代官山登山部

代官山?あ〜あの山ね。

結婚をしました

どうもこんにちは。

 

さて、結婚をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おかしいですね。

 

 

「結婚?やだよ、別にしたくないもん。」

そう言い続けていたわたしが、半年そこそこで結婚をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、5年前にも結婚をしようとしていました。

 

「あなたはまだ結婚のタイミングじゃないんだと思う。」という言葉とともに、かつての婚約者は一緒に住んでいた部屋から出ていきました。

 

 

 

 

「結婚するなら、子どもが欲しい(子どもがいないなら、結婚する意味がない)。」

 

 

当時の婚約者に言われたこの言葉は今も残っていて、わかるような、わからないような気持ちと、言葉にできないモヤモヤがありました。

 

 

 

 

子供ができない体だとしたら?

私の仕事は?わたしのやりたいことは?

いまのお給料で何がしてあげられるの?いまのわたしに、子供に教えられることなんてなにひとつないのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好きな人と一緒になれる、という喜びよりも、「ああ、不自由だ。」そう思ったわたしは、たしかに彼の言うように、"結婚のタイミング"ではなかったのかもしれません。(子供がいることが不自由という意味ではなく!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから5年の月日が流れて、仕事も、住む場所も、付き合う人も、考え方も、少しずつ変わりました。

ただ、5年間かけて考えても、”結婚”というものはわたしにはまだよくわからない、なんとなく不自由そうな感じがする、そんなものでした。

 

 

 

 

 

「もう30歳なんだし将来のこと考えなよ」

「結婚しないの?」

「そんなんじゃ結婚なんてできないよ」

 

 

「結婚したいけどいい人がいない」

「結婚したいから婚活する」

「結婚できなかったらどうしよう」

 

 

 

 

 

 

わたしは妙齢の女だから、やっぱり結婚の話は多くて、でもなんだか他人事のようで、かといって、共感できないと主張するほどではなくて、「結婚ね~まあそのうち〜」と適当に受けしてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、他人からの言葉はいくらでも受け流すことができたけど、好きな人の口からでる”結婚”という言葉には、自分なりの考えを示す必要がありました。

ふたりの将来の、ふたりのこれからの話だから。

 

 

 

 

 

男の人は結婚したがらないと聞いていたのに、男の人はみんな、結婚の話をしました。

 

結婚のイメージができないと、振られたこともありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んあああ〜〜〜めんどくせっっええええ〜〜〜〜〜〜〜!!!

 

そんなにいいかね?そんなにしたいかね?結婚。紙一枚なのに。今がたのしいのに。結婚を見越して、楽しい今を手放すなんてばかみたいだ。

 

 

あぁ不自由そうだ、結婚。わたしの予定はわたしが決める。人からみたら価値のない物にお金を使いたい。やりたいことが山ほどある。叶えたい夢が山ほどある。

 

「何億枚もコピーされた一枚に人生を簡単に契約するなんて」と歌っていたラッパーも結婚したな。腹を括ったか。年貢の納め時というやつか。 

 

あゝ、わたしには結婚などまるで遠い、だれかの話。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思っていました。マジで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マジのマジでそう思っていたから、半年前の夏の終わり、2回目のデートで告白してきた彼に、言いました。


「わたし結婚したくないし子供もいらないしまだまだ遊び足りないし、料理とか掃除とか誰かのためになんて出来ないし、結婚とか考える年頃でしょ?わたしと付き合うのはきっと時間の無駄になると思うよ、だからさ、付き合うとかは、検討事項としよう!」

 

 

だらしないやつの典型みたいな返事をするわたしに、彼は言いました。

 


「別に結婚はしてもしなくてもいいんだけど、遺産相続とかあるし60歳ごろ入籍して、子供じゃなくてねこと暮らすのはどう?料理も掃除もはじめから期待してないかな。あとね、おれはきっと40.50歳になってもけっこうモテると思うから、心配しないで。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉に、あ、なんかこの人のスタンスよいかも、と思い付き合い始めて半年、気がついたら結婚をしていました。

 

 

 

 

今回あれだけ結婚したくないと言っていたわたしが結婚に至ったのは、大きな決断をした、とか、価値観がガラッと変わった、というよりも、気がついたら結婚をしていた、という方が適切なように思います。

 

 

 

 

 

 

付き合った翌日には、一緒に住み始めました。

付き合った翌月には、「ご両親に付き合ってると挨拶をしたい!」といって実家にいきました(付き合ってる挨拶ってなんやねん)。

その翌月には、「アクセサリーほしいな〜」とふたりの指輪を買いました(その時も結婚するつもりはなくてただ欲しい指輪があった) 。

その翌月には、「次の引越しどうする?」と住む場所を話し合っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流れるように、気がついたら結婚していました。なにも不自由になりませんでした。プロポーズの言葉もあったのかなかったのかも思い出せない。いやまじなんでだっけ?

 

 

 

 

 

 

ただ、何も制限されることなく、期待されることもありませんでした。夜遊びも、男友達も、高価な洋服も、家事をやってもやらなくても、仕事を急に変えても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結婚してもしなくてもいいよ、これからも一緒に過ごせれば。」

彼はいつもそう言っていて、そのスタンスはわたしにとって、とても心地良いものでした。

 

 

 

 

激務といわれる企業に転職をしようとするわたしに、彼は言いました。

「大丈夫だよ、嫌だったら辞めればいいし、好きなことしたらいい。元気ならいいし、元気じゃないなら寝てればいいし、何の心配もないよ。」

 

 

 

選択制夫婦別姓がいいねえ、苗字。というわたしに、彼は言いました。

「苗字、どっちにしようか。どっちでもいいよ。おれの親も、選択肢があることには驚いてはいたけど、どっちでもいいみたい。」

(これは両親や友達に相談し話し合いの結果、答えが出ず、ジャンケンで決めました。よりによってチョキで負けました。)

 

 

 

会社での呼び名について、彼は言いました。

「なんて言えばいいかな?嫁でも、奥さんでもなくて、でも、妻は言いづらいなあ。おかみさんはどうかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

結婚しても不自由にはならないどころか、どこまでも、わたしを、尊重してくれました。

 

 

 

 

ふらふらと、ふわふわと、30歳を目前にしても全然まったく地に足のつかないわたしを、しっかり掴んで離さないのではなく、一緒にふらふらふわふわと、あてがなくても、どこまで行こうとも、一緒にいてくれようとする彼となら。

 

もしかしたら窮屈じゃないかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな感じです。

おしまい。

 

 

余談ですが、わたしのほしいものリストです。一応ね、一応。

https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/3VMSJTMSGA8HJ?ref_=wl_share